古文真宝を読んでいた。陶淵明の文に「舟は揺揺として以て軽く颺(あが)り、風は飄飄として衣を吹く。征夫に問うに前路を以てし、晨光(しんこう)の熹微(きび)なるを恨(うら)む。」という文が出てきた。本の解釈によると「(故郷へ向かう)舟はゆらゆらと軽く上下し、風はひらひらと我が衣を吹きつける。行きあわせた旅人にこれからの道のりを尋ねるが、朝の光はなお薄暗く、見通しがきかないのが残念である。」 従って「征夫(せいふ)」は「旅人」という意味ですね。勉強になりました。
Webを見ていて、「雪ぐ」の読み問題が出てきた。読みは「すすぐ」である。「雪辱」の意味に「恥をすすぐこと。」とある。字統で『雪』を調べてみた。「象形 空から雪片が舞い落ちる形。ト文によると、雨の下に羽状のものが舞うような形である。〔説文〕十一下に「凝雨、物を設(と)く者なり」とあるのは、雪・説の畳韻字をもって解したものにすぎず、彗声とするも声は異なる。ト文の字は小さな羽状にみえ、雪片を写した形。また、雪片が小枝などに付着した形とみられるものもある。ト辞の神名に「雨冠の下に旧字体の羽(う)」があり請雨の儀礼が行われている。「雨冠の下に旧字体の羽(う)」はあるいは雪の一体であるかも知れない。雪(そそ)ぐ意は刷や拭(しょく)の通用義とみられる。」 勉強になりました。
立命館アカデミックセンター おとなの学び舎に行ってきました。
白居易の詩と人生
講師 吉村 弘道 立命館大学 文学部教授
白居易(白楽天)は、「長恨歌」の作者として名高い中国唐代の詩人です。彼は人生に
喜びを見つけて詩に詠い、また悲哀を師に表し、その詩は彼の人生の軌跡そのものと言えます。この講義では、白居易の七十五年の生涯と詩のあらましを説明し、菅原道真にも影響を与えた子供を思う詩や老いと向き合う心情を綴った詩を取り上げ、人の生というものを考えみたいと思います。
今日は、「子供を詠んだ詩」がテーマでした。
白居易以前の詩。(①左思②陶淵明③杜甫) 白居易の詩、菅原道真の詩をあげて説明されました。菅原道真にも影響を与えた子供を思う詩などの心情が詠われており、とても興味深かったです。
立命館アカデミックセンター おとなの学び舎に行ってきました。
白居易の詩と人生
講師 吉村 弘道 立命館大学 文学部教授
白居易(白楽天)は、「長恨歌」の作者として名高い中国唐代の詩人です。彼は人生に
喜びを見つけて詩に詠い、また悲哀を師に表し、その詩は彼の人生の軌跡そのものと言えます。この講義では、白居易の七十五年の生涯と詩のあらましを説明し、菅原道真にも影響を与えた子供を思う詩や老いと向き合う心情を綴った詩を取り上げ、人の生というものを考えみたいと思います。
前もって、中国名詩選【下】 河合康三編訳を読んでいたせいか内容がよく理解できた。充実した1日を過ごせました。
【京都府】2019年度連続公開講座「西周前期の雄篇『大盂鼎』の銘文を読む」
日 時:11月23日、1月18日、2月1日(土) 各日14時~16時
場 所:立命館大学衣笠キャンパス 創志館カンファレンスルーム
京都市北区等持院北町56-1
講 師:高島敏夫(白川研客員研究員)
内 容: 2018年度は、西周時代の金文を前期(第1回)・中期(第2回)・後期(第3回)に分けて、時期毎の特徴をつかみながら読んでいきました。
2019年度は、前期の代表的な青銅器である《大盂鼎》(だいうてい)の銘文に絞って読んでいきます。長篇なので三回に分けて全篇を読みます。《大盂鼎》は、殷王朝が倒れた後の西周前期も後半に入った頃に作られた青銅器です。この頃すでに殷王朝の亡んだ原因がどこにあったかという、歴史的な反省の語が語られていたことが、《大盂鼎》の銘文から分かります。今回の講義では、歴史の動向や考古学的な知見(特に最近の発掘の動向)も話題として盛り込みながら、読んでいきます。
今日は、本年度第1回目の講座ということで立命館大学、衣笠キャンパスまで出かけました。天気がよかったので運動も兼ねてバスに乗らないで歩きました。ヨーロッパからの人でしょうか。結構歩いている人を見かけました。
内容は省略しますが、とても興味深い内容でした。
講座が終了してから、個人的に質問をしました。
私 「大盂鼎は礼器だと思うのですが、酒等何かを入れていたのでしょうか?」
高島先生 「初期の頃は酒を入れていて、神へのお供えをしていましたが、時期が経ってくると穀物をお供えしていました。その後は音楽に変わりました。」
私は、それを聞いて論語の「八佾」のイメージが頭に浮かんだが、論語までは出てくるのだが、「八佾」のことばが思い出せなかったので質問はそこで終わりにしました。しかし、流れがわかり面白かった。充実した1日でした。