今日漢検から、漢検 生涯学習ネットワークの会員通信が届いた。その記事の中に日本漢字能力検定協会 漢字文化研究所 田中郁也先生の 題名『忖度』が掲載されていた。「・・前略・・・、昨年世間をにぎわせた『忖度』という言葉の『度』字です。『度』は”はかる・おしはかる”の意味の場合では”タク”と読み、それ以外の意味で用いる時には”ト・ド”と読みます。・・・中略・・・『度』のように、ひとつの漢字の意味によって読み分けることを、『破読』と呼びます(また破音・読破とも)。 ・・・後略・・・。」
上記に記事にあるように以前、「同音異義異読」と使っていましたが、「破読」に訂正いたします。すべて訂正できませんがお許しください。
「粥」「鬻」
(1)シュク・・・かゆ。 例 粥薬(シュクヤク)
(2)イク・・・うる。ひさぐ。 例 粥獄(イクゴク)・・・金をとって裁判を手加減する。
粥文(イクブン)・・・人から依頼されて、金をとって文章をつくる。
粥技(イクギ)・・・金をとって、技術を人に伝授する。
※粥獄(いくごく)が前回の検定にでましたね。できませんでした。(笑い)
「愒」
(1)カイ・・・むさぼる。 「玩愒(ガンカイ)」・・・いたずらに日を過ごす。 「愒日(カイジツ)」・・・日をむさぼる。
「愒陰(カイイン)」・・・光陰をむさぼる。また、年の暮れ。
「愒時(カイジ)」・・・時をむさぼる。
(2)カツ・・・おびやかす。 「恐愒(きょうかつ)」 「恫愒(どうかつ)」
(3)ケイ・・・いこう。休む。 「愒息(ケイソク)」「游愒(ユウケイ)」「流愒(リュウケイ)」
「景」
(1)ケイ・・・ひかり。 例 光景(コウケイ)
(2)エイ・・・かげ。 例 景印(エイイン)・・・書物などを写真で複製印刷すること。
搏景(ハクエイ)・・・影を打つ。力を尽くしても得るところのないたとえ。捕影
「噫」
(1)イ・・・ああ。嘆息。 例 噫噎(イエツ)・・・息のつまるさま。
噫嗚(イオ)・・・嘆き悼むさま。
(2)アイ・・・おくび。 例 噫気(アイキ)・・・おくび。
噫欠(アイケン)・・・おくびと、あくび。