五右衛門風呂に入ったことある?
私の年代では、五右衛門風呂に入った経験があるかもしれませんが、若い人は知らないでしょうね。日本道中記 上市にてより、引用します。
「人に先だって旅館に帰れば、下女来りて風呂に召(め)せという、湯殿に赴(おもむ)けば大いなる五右衛門風呂なり、経(けい)三尺もある盥(たらい)の底のことき厚き板浮かべり、風呂の縁に両手を支えて、板の真中に腰を卸(おろ)し、辛(から)くも底へと蹈(ふ)み沈めしも、動(やや)もすれば、板は揺(うご)いて浮ばんとす。静に肩を涵(ひた)す時しも遽(にわか)に板は浮上りて、余(われ)は風呂の底に落ちたり、偶々(たまたま)足立栗園氏入り来り、背に板を負ふて噞喁(けんぐう・けんぎょう・・・魚が水面に口を出して呼吸すること)する余の手を援(ひ)いて、僅(わずか)に溺れざるを得たり、亦(また)好笑(こうしょう)。」
(笑い)
「人に先だって旅館に帰れば、下女来りて風呂に召(め)せという、湯殿に赴(おもむ)けば大いなる五右衛門風呂なり、経(けい)三尺もある盥(たらい)の底のことき厚き板浮かべり、風呂の縁に両手を支えて、板の真中に腰を卸(おろ)し、辛(から)くも底へと蹈(ふ)み沈めしも、動(やや)もすれば、板は揺(うご)いて浮ばんとす。静に肩を涵(ひた)す時しも遽(にわか)に板は浮上りて、余(われ)は風呂の底に落ちたり、偶々(たまたま)足立栗園氏入り来り、背に板を負ふて噞喁(けんぐう・けんぎょう・・・魚が水面に口を出して呼吸すること)する余の手を援(ひ)いて、僅(わずか)に溺れざるを得たり、亦(また)好笑(こうしょう)。」
(笑い)