「校」の字について
新聞の記事に「校」の成り立ちを使った記事があったので、字統で調べてみた。「形声 声符は交(こう)。交に交錯の意があり、木を組み合わせたものをいう。〔説文〕六上に「木囚(もくしゅう)なり」とあり、囚人に加える械(かせ)の意。〔易、噬嗑 初九〕 「校(あしかせ)を何(にな)ひて耳を滅す」のように首や足に加える校具をいう。字は他に校猟(かり)・比校(比較)・学校などの諸義があり、字の本義をどこにおくかについて、諸説がある。上の訓義のうち、加械は械・梏(こく)とその声が近く、比校の意は較・搉(かく)と通用の義であり、また学校の字は、爻(こう)に従がう教・学の字がその初形であるから、残るところは校猟の校のみとなる。
校猟とは木を組んで獣の逸走するのを遮り、そのなかに獣を逐いこむ猟法をいう。〔説文句読〕にそれを虎城(こじょう)とよんでいる。校は交に従うて木を交積する意であるから、校猟の義と合う。材を井形(せいけい)に交積すると、校倉形式の建築法となる。校倉・校猟・校具は大小異なるとしても、いずれも木を交積してなるものである。また軍官を校というのは、土壁をめぐらした軍営、すなわち営塁を校というからであろう。異本を対校することを校書・校讐(こうしゅう)という。讐とは二人相対する意。その字はもと挍(こう)に作り、〔国語 斉語〕「民の道有るものを比挍す」とみえる。」
勉強になりました。
校猟とは木を組んで獣の逸走するのを遮り、そのなかに獣を逐いこむ猟法をいう。〔説文句読〕にそれを虎城(こじょう)とよんでいる。校は交に従うて木を交積する意であるから、校猟の義と合う。材を井形(せいけい)に交積すると、校倉形式の建築法となる。校倉・校猟・校具は大小異なるとしても、いずれも木を交積してなるものである。また軍官を校というのは、土壁をめぐらした軍営、すなわち営塁を校というからであろう。異本を対校することを校書・校讐(こうしゅう)という。讐とは二人相対する意。その字はもと挍(こう)に作り、〔国語 斉語〕「民の道有るものを比挍す」とみえる。」
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